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皆さん、こんにちは。学びの庭・塾長の柳です。
先日、お正月にヴェトナムに旅行に行ってきたという生徒さんから、お土産をいただきました。ヴェトナムのコーヒーと、ヴェトナムの英字新聞でした。
ヴェトナムのコーヒーは練乳を入れて飲むということらしいので、試してみたいと思います。
さて、面白かったのは、英字新聞でした。
このお土産をくれた生徒さんは中高一貫校の中学1年生で、塾長はこの生徒さんに関しては英語を専科で指導していますので、早速その場でその英字新聞を簡単に読み合わせてみました。
すると、文化面での次のような見出しに目が行きました。
Traditional theatres face shortage of players.
どうやらいずこの国も伝統芸能は後継者不足に悩まされているようですが、そうした内容面以外で、皆さんは何か気づきましたでしょうか。いかがでしょうか。
そうです。theatreの綴りです。
すかさず、塾長は電子黒板に、
ラテン語…theatrum
フランス語…théâtre
イギリス英語…theatre
アメリカ英語…theater
と書いてあげました。
生徒さんからは、「もしかしたら、ヴェトナムの英語は、ヨーロッパ経由のものなのかも…」というような意見まで出てきました。
たしかに、他の記事を読んでも、ヴェトナムは歴史上、古くからポルトガル系・フランス系の聖職者、ジェズイット会の聖職者たちがキリスト教を広めにこの土地に入ってきた地域であり、知っての通り、長く仏領インドシナで、独立に際しては、東西対立の構図の中で、アメリカと戦ってもいます。生徒さんの言ったことには、一理あるのかもしれません。(塾長はこのあたりの事情に詳しくありませんので、どなたかのご教示を仰ぎたいです。ご存知の方は、どうぞお教えください。)
ともあれ、生徒さんのお土産から、言語の伝播の話にまで学びが広がり、生徒さんにとっても、塾長にとっても、たいへんに興味深い授業となりました。生徒さんの知性が良い意味で刺激され、さまざまな好奇心への発露となれば幸いです。