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皆さん、こんにちは。学びの庭・塾長の柳です。
塾テスト(業者テスト)の結果が届きました。生徒さんに順次返却をしています。
実力が試される問題に果敢にチャレンジした塾生たちは、皆とても偉いと思います。これまで学校や塾や家庭で学習したことを、未知の問題でも応用していけるかどうか。…塾テストは、入試問題を見据え、そうした未知の分野や応用の分野が多く問われる内容になっています。
基本問題で得点できていなかった箇所に関しては、解き直しを再度した上での返却となります。そうでなければ、ただの「やりっぱなし」の学習(学習もどき)となってしまうからです。
以下、生徒さんと親御さんとに分けて、注意事項をお伝えします。
① 生徒さんへ
テスト結果は、「健康診断表」。
見て見ないふりは、やめましょう。
塾長は、塾テストの志望校判定を、毎年、おおむね、次のようなものとして見ています。
A/B判定(青信号)…学力的には、志望校を今よりも1ランク以上、上げた方がよい。すでに上田高校・野沢北高校(どちらもこの地域の学力最上位校)などで、A判定が出ている生徒さんは、長野高校などでのA判定を狙いましょう。
C判定(青信号)…学力的に妥当な志望校。油断せず、成績を維持ないし上昇させて、入試当日を迎えると良い。
D判定(黄信号)…次回・次々回のテストで、A~C判定を出せるよう、学習量を増やしていくと良い。学習の質の向上も考え工夫する。
E判定(現段階では赤信号)…次回・次々回のテストで、A~C判定を出せるよう、学習量を増やしていくと良い。学習の質の向上も考え工夫する。次回・次々回もE判定で、上昇の機運が見られない場合は、志望校とのミスマッチが考えられるので、志望校変更も検討したほうが良い。まず、質の高い学習と、大量の学習量が必須。
9月号、10月号のテストでリベンジもできます。特に中3生は、後がありません。テスト慣れする意味でも、チャンスを逃してはいけません。現段階での判定が厳しくとも、志望校を安易に下げるのは、ご法度です。モチベーションも下がるので、成績(点数)も、さらに下がってしまいます。点数を上げるためには、元気に、明るく、猛烈に問題集をこなして、質問をすることです。質問が無い、なんてことは、それこそ、無いはずです。日々の授業! 日々の家庭学習! 質問と解決で、さらなるステップアップを。
② 親御さんへ。
テスト結果・成績表は、「大人への通知表」。
お子さんが伸びる働きかけを。
塾長も人の親。我が子のテスト結果表や成績表を見るとき、悲喜交々、いろいろなことを考えてしまいます。ただ、一つだけ自分に縛りをかけていることがあります。それは、決して否定的(ネガティヴ)な言動は取らないということです。良いところを(成績表を自分から持ってきてくれたことも含めて)ほめてあげるということです。
たいしたことではありませんが、これまでこの点を踏み外したことはありません。というのも、塾長は、子供の成績表を、自分への通知表でもあると思っているからです。もし、何かしら叱るなら、テスト前、準備をおろそかにしている場合、その時その場で叱ります。後から叱っても、無意味だからです。
さて、塾長の家庭の話はこのくらいにして…。素晴らしい采配をした親御さんの例を一つ。
初めての数学のテスト。お子さんは、校内偏差値27という厳しい結果を出してきました。そんなとき、お母様はお子さんに、こんなふうに言ったそうです。
「伸びしろがいっぱいで、わくわくするね~! 一緒に作戦立てよ!」
愛情たっぷりの、素晴らしい采配ですね。これまでの子育てのご様子までもが目に浮かぶようです。
テスト結果は、実は“結果”ではありません。途中経過の数値です。入試までの、あるいはその先の目標達成までの、長いマラソンのなかでのラップタイムなのです。ですから、数値だけに拘泥するのではなく、もっと実際的な、教科・単元の得意不得意を客観的に把握すること、テストの解き直しや類題の演習をすること、具体的な学習法の工夫を意識すること、今後の学習指針を組みなおすことなどが重要です。(さらに言えば、そうしたことが吸収できる土壌づくりも必要です。昨今の文科省が唱える学力観では、単なる基礎的な学力技能を超えて、創造的な発想力・思考力・表現力などが必要とされます。生活のすべてが、こうした学力の基盤となることでしょう。)
具体的にどう計画の見直しをしていったら良いのか。これはぜひ塾長にご相談ください。個別の面談(三者面談が有効)を組むことも可能です。ご本人と親御さんと塾との間で一致して計画が立てられれば、これほど心強いことはないかと思います。お子さんの頑張りを親も塾も支える。「学びの庭」の、開塾以来の方針でもあります。これからの日本の社会を支える若者たちの未来をより良い形で切り拓いていけるとすれば幸甚です。