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皆既月蝕と読解力と習熟度。

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皆さん、こんにちは。学びの庭・塾長の柳です。

 

①今日の皆既月蝕、見ましたか。

こういったことに興味関心をもって観察をしてみる。とても大切なことですね。

まずは親御さんが率先してお子さんとともに愉しむことです。

親御さんが無関心では、お子さんに関心を持てと言っても、全く説得力がありませんよね。

 

 

②さて、今日の産経新聞によると、国立情報学研究所教授の新井紀子の『AI vs  教科書が読めない子どもたち』に、読解力に関して、こんな調査結果が出ているということです。

 

《原点Oと点(1,1)を通る円がx軸と接している》

 

この説明文の内容を正しく表した図を4つの中から選択するだけの問題で正解できた生徒さんの割合は、中学生のわずか4人に1人だったという。

 

皆さんも、実際にx軸y軸をかいて、それに対して円がどのような状況になるのか、描いてみてください。

 

 

③最近入塾してきた3年生たちが、基本の英単語があまりにも書けない(入塾段階での習熟度が低い)ので、正直、驚いています。

 

背が高い … toll

makeの~ing形 … makeing

studyの過去形 … studyed

 

など。これらは、一人の特定の生徒さんではないのです。多くの生徒さんたち(しかも、ごく真面目に学力標準校を目指している生徒さんたち)が、そんな状況なのです。こうした生徒さんたちに、学校は何もしてあげていません。塾が、こうした生徒さんたちに、入試までに基礎知識から(しかも、中1、中2の基礎知識から)教え直して、形にしていかなければならないのです。(塾長は、中学校に対して、猛烈に怒っています! 英語で曜日も月も書けない、see-saw-seenも書けない、one,two,threeも書けない、……反抗的ないし無気力な不良学生ならいざ知らず、ごくごく真面目な生徒さんたちをこんな状態で放置している学校というものに対して、猛烈に怒っているのです! 反論あれば、どうぞ。)

 

④もし、現在の中学生のうち、かなりの人数が、興味関心も薄い、理解力もない、習熟度も低いのだとしたら、今後、日本が高度な先進国であり続けることができるかどうかも危ぶまれてしまいます。

 

「周りのみんなもできてないから大丈夫」

 

ではないのです。率直に申し上げて、周りのみんなも、一緒になって、“地盤沈下”しているだけなのですから。

 

⑤そんななか、しっかり学習している人たちもいるのも事実です。

中2の段階で高校での数学をすべて終えて、さらに発展的内容にまで学習を進めているような生徒さんも、一部にはいるのです。

今後、二極分化はより一層進んでいくでしょう。

 

日本の強みは、教育水準がおしなべて高いことにあったような気がします。

今後はそうもいかなくなりそうです。偏差値50は、標準ではなく、定点観測的に行けば、おそらく数年前の平均以下なのです。(この点に関して塾長はデータでは示すことはできません。しかし、これはどこの教育機関も実感していることなのではないでしょうか。違っているようでしたら、どうぞご教示願います。)

 

……いろいろ語ってしまいましたが、いまの中学生たちは、旧来の学力観では測れない能力に秀でていることも大いにあり得ます。そこに期待しつつも、従来の学力もきちんとつけてほしいと願っています。両方を兼ね備えていれば、怖いもの無しだと思うからです。

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