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国語「 I は“私”ではない?!」

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皆さん、こんにちは。学びの庭・塾長の柳です。

 

今回は、国語の授業の最後におこなった、ちょっとしたゲームについてのお話です。

授業そのもので扱った論説文の主題は、《英語の2人称代名詞(you)と日本語の2人称代名詞(あなた・きみ etc.)の本質的な違い》でした。

そこで、「では、英語の1人称代名詞(単数)は、日本語ではどう置き換えられるかな?」と問いかけて、2分間《英語の I (アイ)》の日本語訳を、できる限りたくさん挙げることにチャレンジしてもらいました。

条件は、私・わたし・ワタシ、など、漢字・ひらがな・カタカナの表記の違いは同一のものと見なして1つとカウントする。「~は」「~の」などの違いも考えないものとする、といったもの。

On your mark. Ready. Go ! で、2分間、頭の体操をしてもらいました。(読者の皆さんも、いくつ挙がるか、是非やってみてください。)

率直に申しまして、こういうゲームを全く楽しめない子は、知的アンテナの張り方に問題があります。実際、このゲームを始めるときにも、口さがない生徒さんのなかには、「ゲームって言っても、どうせ面白くないんでしょ?」などとうそぶく子もいました。

ともあれ、全員に2分間がんばってもらった上で、結果をみんなで共有しました。

「わたし」、「ぼく」、「おれ」、「わし」、「吾輩」、…

いくつも挙がっていくなかで、塾長も出せなかった面白いものが生徒さんたちから出ました。

その最たるものが…

 

「わらわ」

 

でした。

しかも、これを挙げたのが、先刻の「どうせ」発言をしていた生徒さんだったのです。

クラスの皆からも「おー!」と驚きの声が上がり、ゲームが終わる頃にはその生徒さんが一番ニコニコ顔になって楽しんでいました。塾長としては、最初はそうやって生徒さんによっては嫌がられても、やっぱりやってよかった、意味があった、と感じることができました。

頭を柔軟に働かせるとてもいいゲームになったと思いますし、日本語の豊かさの一端を知る、いい機会にもなったと思います。(もちろん、他の言語には他の言語なりの特長がありますので、いずれかの言語がいずれかの言語よりも優れている、云々、などというつもりは毛頭ございません。)

自由記述の問題にぶつかった途端、頭のなかが真っ白、などということがないためにも、こうした短時間の取り組みは必ず今後活きてくることと思います。

ところで、ちなみに、他にもなかなかユニークなものも出ましたよ。「まろ」ですとか、「おいどん」ですとか、「ぼくちん」ですとか…。

生徒さんたちの自由な発想には、塾長も脱帽です。

 

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