TOP > 新着情報 > お役立ち塾長日記 > フマイコウ? エンシュウのシチヨウ?

フマイコウ? エンシュウのシチヨウ?

カテゴリ

皆さん、こんにちは。学びの庭・塾長の柳です。

今回は、塾長がお茶席にお呼ばれしたことについて、お話します。どうぞ、しばしの間、お付き合いください。

 

昨日、クリスマスのお茶席ということで、「気軽にどうぞ」という言葉に甘えて、とあるお茶席にお呼ばれしてまいりました。

クリスマスを意識した洒落た趣向で、聖書を象った陶製の置き物、柊のお飾り、トレドの十字、修道院風の教会の洋画などを配したお茶室で、ご亭主がゆったりもてなしてくださいました。

作法も礼儀も分かっていない、なおかつ教養に乏しい、完全にド素人の塾長なんぞが客人では、ご亭主はさぞかし退屈であったろうと、心中をお察し申し上げますが、塾長としては、分からないながらも、いろいろと発見があって、楽しいひとときでした。

ご亭主のお話の中に松平不昧公の話ですとか、小堀遠州の七窯の話などが出てきて、塾長は門外漢なのでひたすら拝聴するしかなかったのですが、少なくとも、何の話をしているかだけは分かったので(ひどいレベルで申し訳なかったです…)、楽しくお聞きすることができました。

 

…なぜ、こんな話をわざわざ「塾長日記」でしているかと言いますと、要するに、「どこでどう教養が必要とされるかは、分からない、だから、普段からさまざまなものに関心を持って触れておくということは、やはり大切なんだなぁ」と、今回つくづく思ったわけです。お茶席は、これまでの自分自身とも向き合える、大切な機会なのだと知れました。

もし塾長に本当の教養が備わっていれば、もっと言葉を交わすことでご亭主にも楽しんでもらえただろうと思うと、何とも申し訳なかったという気持ちになってしまいました。大学院時代にお世話になった教授との対話も、同じようなものであったであろうことが思い起こされ、茶室を出たときには、楽しさと同時に、反省もまた頻りでした。

とはいえ、ご亭主はたいへんに開けた方で、この日のために、島津家の紋を模した丸に十字の釜を用意したり、申という文字の刻まれた茶碗を十字に見立てたりと、茶目っ気のある趣向で私たちをもてなしてくださいました。こうしたことに気づける力、こうしたことを話題にできる力が、こうした場では(つまりは、人生のここぞという場面では)、必要とされるのでしょう。塾長にはまだまだでした。

心の中での自己満足に過ぎないですが、もうひとつだけ。床の間に飾られた書による聖書の一節は、塾長が高校時代から知っていたゲーテのとある一節と酷似しており、「なるほど、ゲーテは聖書を基に語っていたのだ」と、長い年月を経て氷解したのもまた、うれしい発見でした。

 

まさに「一期一会」。たいへんに意義深い時間を過ごさせていただけたことに感謝いたします。と同時に、塾生の一人ひとりも、是非さまざまな教養(知識・経験・機転・情操・美意識などなど)を高めて、人生のここぞという場面で自分という華を開くことができるよう、心から願っています。

 

⻑野県⼩諸市の完全個別指導・超少⼈数指導 ⼩・中・⾼・既卒・社会⼈
学びの庭
manabinoniwa.com


〒384-0093
長野県小諸市和田897-2
TEL:0267-24-8688

お問い合わせはこちら