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今度は、論語からの引用について

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皆さん、こんにちは。学びの庭・塾長の柳です。

 

前回は、生徒さんによる「チェーホフからの引用」についての話でしたが、今回は、塾長による「論語からの引用」についての話になります。

 

今春の長野県公立高校入試問題の国語では、齋藤孝の文章などで、「知識と思考」についてが取り上げられていました。

その問題を「学びの庭」の新中2・新中3の授業で扱った際、塾長は、アド・リブで、論語「学びて思はざれば則ち罔(くら)し、思ひて学ばざれば則ち殆(あやふ)し」引用し、知識だけでも思考だけでもダメだよ、両方とも大切なんだよ、ということを解説しました。(詳しい授業内容は、令和2年[2020年]3月17日の塾長日記をご参照ください。)

 

さて、そして、この春期講習明けの塾の模擬テストでも、齋藤孝の文章が出題され、「引用」ということについてが、まさに論語引用をめぐって語られていました。(そこでの内容は、「引用という他力本願[アウト・ソーシング]の方法を用いて、自分の文章を輝かせる」という“裏ワザ”[テクニック]についてでしたので、塾長個人としてはあまり感心しませんでしたが。)

 

…それにしても、どうしてこうも国語文章題で扱う題材やテーマが、入試・模試と、塾長の授業とで、酷似してしまうのでしょう。的中という言葉ではくくれないくらいジャスト・ミートしてしまうので、もはや塾長自身でも、よく分かりません。塾生にも、「塾長先生は、裏で手を回して、あらかじめテストの問題内容を知ってるんじゃないの~?」などと冗談を言われている始末です。…

 

それはともかく、なるほど、たしかに引用という方法は、威力を発揮するものであると思います。いま思い返してみても、塾長の大学入試、大学および大学院でのレポート、前期・後期試験で、結果や成績の良かったものは、この「引用」の力のおかげだったのかもしれません。(成績の良くなかったものは、独りよがりの論旨だったか、誤字・誤表記等が多かったか、…あるいは、教授に嫌われたか[?]…の、いずれかでしょう。。。) 持ち込み不可の大学の試験で、一つのテーマに関して、古今東西の識者がすでにどんなことを言っているのかを的確に俎上にのせ、分析・比較・考察・統合できれば、それだけでも充実した論考になり得ます。そこにさらに独自の指標を入れられれば、鬼に金棒です。

 

姑息な“裏ワザ”(単なるテクニック)としてではなく、ごく自然に説得力のある引用ができるといいですね。塾生の皆さんも、そのためには普段からの読書や思索で、楽しみながら、教養を高めておくことが肝要かと思います。

…あぁ、まさにこれは、孔子先生曰くところの、「知る者も、好む者も、楽しむ者には到底かなわない」ですね。何事も、楽しんだ者の勝利のようです。

 

 

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