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国語。お仕着せの問題を超えて。

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皆さん、こんにちは。学びの庭・塾長の柳です。

 

いま、塾の入り口付近には、黄水仙の花がたくさん咲いています。

塾生の皆さんは、気づいているでしょうか。

 

さて、今日は、国語の話です。

 

中3の国語の教科書(光村)。冒頭を飾る長田弘の詩「世界はうつくしいと」を題材に、まずは教科書準拠問題集で実戦演習をしました。

もちろん、設問に対する読解ポイントの解説を塾長が一つひとつ加えましたが、それだけで終わらせないで、さらに次のような三つの試みをしてみました。

 

一つ目は、全体を四つの連(段落)に分けることです。特に、6行目を第1連の末尾とするか、第2連の最初とするかで、塾生の意見が分かれたので、理由も含めて考察をしました。理由や根拠があってこその答えであるということが、分かったのではないかと思います。

 

二つ目は、ブレインストーミング形式で、「あなたが、うつくしいと思うものは、何か。箇条書きで、2分以内に書き出しなさい」という問いに答えてもらいました。

単純に「夕日」「花」「星空」などとたくさん答えた生徒さんたちがいる一方で、「夏のプールの水面(みなも)のきらめき」ですとか、「皆がお互いに協力し合う姿」ですとか、語彙も状況も豊かに考えた答えが出てきたので、その両方に塾長は思わず感心してしまいました。

 

さらに、三つ目。「なぜ、『美しいもの』ではなく、『うつくしいもの』と、ひらがなで書かれているのか。あなたの考えを述べよ。」という問いにも答えてもらいました。

これについても、漢字で書くよりも「より深いもの」「より変化していくもの」「よりあたたかみのあるもの」「より親しげなもの」「いわゆる『美』以外のもの」が表現されているのではないか、といった、さまざまな自分なりの考えが出されました。大変に素晴らしい答えだったと思います。

(ちなみに、塾長は「美をとらえる側の心のやわらかさ、感受性の柔軟さ」を表現しているのではないか、と考えました。)

 

このように、お仕着せの問題を実施するだけでなく、さまざまな問題設定をしていくことの大切さも、実地で見せつつ指導しております。その場でのちょっとした記述問題の追加は、入試での記述題のときにも大いに役立つことでしょう。正直、この手の自由記述の問題を苦手にしている塾生もいます。しかし、そこは塾長が考え方のヒントやアドバイスを与えることで乗り切ってもらっています。苦手な生徒さんこそ、上手に乗り越えなければならないのですから、塾長の教育的配慮が試されてもいます。

今後も、無理のない範囲で、こうした論理性・発想力・思考力・記述力・表現力を鍛える場面を作っていきたいと思っています。こうした柔軟に考える試みさらなる学力の下支えになると信じるがゆえです。

 

 

 

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