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戦。茘枝。苜蓿。あなたは読めますか?

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皆さん、こんにちは。学びの庭・塾長の柳です。

 

今回は、漢字クイズのような塾長日記です。

 

①塾長はこれまで知らなかったのですが、塾生の皆さんは、という植物をご存じでしょうか。冬青とも書くそうです。いま、塾の駐車場で可愛らしい花をたくさん咲かせています。

 

戦とは、「そよご」と読みます。風に戦(そよ)ぐということなのでしょうね。まさに、ちょっとした風にもさわさわと揺れています。

 

②さて、さらに植物の話題です。

 

塾生の皆さんは、次の漢字が読めますか。

 

茘枝

 

植物というのが、大ヒントですね。

 

 

…そうです、正解は「レイシ」です。ライチ(lychee)のことです。

塾長は昔、東京に住んでいた頃、行きつけの果物屋があって、特に毎年この時期になると品質の良い茘枝の実を求めてその店を訪れていました。

(いまはごく近場で買い求めるだけですが。)

 

とある小説に、こんな一節があります。

…「あの茘枝という果実、ナイフで林檎を剝く時と同じ要領で指でくるくると剥いていって食べるあの半透明な果肉、古くは楊貴妃も好んだというあの甘白い香りや弾力のある食感」…

そうです、茘枝は中国は唐代、玄宗皇帝の后として有名な(いや、誰が言ったのか、世界三大美女としてのほうが有名でしょうか?)楊貴妃が、好んで食した果実です。白居易の長恨歌にもあるように、玄宗皇帝と楊貴妃は現世においては離ればなれとなり、来世において比翼の鳥、連理の枝となることを願う悲恋の運命を辿るのですが、そうしたことを思って食べると、また、遠くから来た果実を味わえる有り難みが増すような気がします。

 

昨今、巷の店頭では、台湾産またはメキシコ産のものが出回っていますね。

なるほど、気候として納得できる産地です。

 

というのも、どちらも同じく北回帰線上だからです。

 

そこで、もしかしてこれは…と思って調べてみたところ、的中しました。

ハワイフロリダでも産するということが分かりました。

これらの地域もほぼ北回帰線上です。

 

熱帯から亜熱帯の湿潤な気候。にもかかわらず、冬の寒さもある地域。とはいえ、冬の平均気温が氷点下にはならない場所。

 

マダガスカルレユニオンでも栽培されているとのこと。これは、南回帰線上の島々です。

ライチの産地で分かる、北回帰線南回帰線の位置。

つい先日は北半球では夏至、南半球では冬至でしたね。

…と、こうして、いつしか植物への関心から、漢字への興味、地理の勉強へとなってしまうのでした。…

 

ちなみに、国産ものは沖縄鹿児島宮崎などで、栽培がなされているとのことです。

それにしても、ライチって、スズナリに、たわわに実るんですね。知りませんでした。

 

 

③最後にもう一問。

これも植物です。

 

紫苜蓿

 

果たして何と読むのでしょうか。

ヒントは、英語に直すとalfalfaです。

この漢字は、たしか、漢検1級の問題集に読みの問題として出題されていました。中島敦か誰かの小説の一節だったように記憶しています。

難しいですよね。alfalfaを英和辞典で引いてみるといいと思います。これは、わざと、答えを記しません。

塾長は、高校の時の英語の教科書にこの英単語が出てきていたことを今でも覚えています。

ちょっと面白い音ですよね。

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