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アートとは? コモディティーとは?

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なるほど~。

気づきました。

塾長は。

 

皆さん、こんにちは。学びの庭・塾長の柳です。

 

とある動画で、村上隆斎藤幸平が、京都の美術館で村上隆作品を鑑賞しながら対話をしていました。

村上隆、斎藤幸平、知っていますよね???

 

それを見ていて、塾長は村上隆はアーティストではなく、現代性を担ったアルティザンに近いのではないかと気づいてしまいました。(違うかもしれないけれど。)

 

塾長は村上隆の作品群を見ても、全然心が揺れないし、素敵とも思わないし、アート(芸術)と思ったことも一切ないのですが、分業体制の工房の中で職人たちがそれぞれの職能を活かして作品を作り上げている状態は、アートはアートでも、工芸のほうに近いのだろう、と何となく分かりました。

彼曰く、自身の作品は、「資本主義への迎合」「戦敗国の悲哀」「西欧人社会の中でのアジア人のコンプレックスに対する答え」「ラプソディー」なのだそうですよ。(それはどうかな、と、この点はまだ疑っている塾長。)

 

 

それはともかく、動画の中で、またも、斎藤幸平は頓珍漢(トンチンカン)なことを言っていました。塾長の中では、この人は面白いトンチンカン教師です。斎藤幸平は、村上隆に、(資本主義社会に反対している左翼学者のくせに)ブランド物の服を着ているということを指摘されたとき、

「左翼=貧しくて社会を変えたい」ってのを、すごく変えたい

などと、トンチンカンな言い訳を語っていました。

驚きますね。いまどき、ほとんど誰も、「左翼=貧しい」なんて、思っていませんよ。「左翼=机上の空論や理想論を正義面でいつまでも小理屈こねて言い募るインテリぶった人たち」とは思っていても。

斎藤幸平大先生。いまや危機感の弱い国家公務員・地方公務員や大学教授にむしろ多い左翼は、ほとんどクビになる心配もなく、不景気だろうと何だろうと、しっかりボーナスも、退職金も、恩給も貰って、全く貧しくなんかないですよね。あなた自身がそうであるように。また、有名な左翼某教授が、六本木のタワーマンションに住んで、ベンツ乗り回しているって、いまや多くの人が知っていますよ。「左翼=貧しい」って、一体どこのパラレルワールドの話をしているのでしょうか。あなたが示すべきなのは、資本主義に寄りかかっていなくても、私はこんなに幸せですよ、というところを体現することなのではないでしょうか。(まあ、逆立ちしてもできないでしょうが。)

 

あと、もう一つ。

コモディティーについて。

村上隆が素朴にも「コモディティーって何ですか」と訊ねたとき、斎藤幸平は、

「商品」

とだけ答えていましたが、塾長はそれはちょっと変だなと思いました。

コモディティー化というのは、単に商品という素っ気ない言葉だけで置き換えられるようなものではなく、アートシーンにおいては、「アート作品や、美術館に行くことなどが、多くの人にとって、特別なことではなく、ごく普通の日常茶飯なこととなること」だと思うのですが。つまり、村上隆作品だったら、それをごく一般庶民でも購入することができる、つまり、彼の作品がそのくらい安価になる、といった意味合いに繋がっていくと思うのです。まったくそんなことにはなっていませんね。

脈絡に合っていなくて、対話が成立していませんでした。

 

 

まあ、いいです。

対話の中で出てきた、村上隆による、チーム・ラボの創始者・猪子寿之への「あれはアートのアの字もない」という批判から、さらに今後、村上隆と猪子寿之の対談などが動画化されたら面白いなぁと、高みの見物・野次馬根性で見守る塾長なのでありました。

塾生の皆さんも、どうせ動画を見るのなら、こうしたものでも見て、あることないこと、いろいろと考えて言葉にしてみることをお勧めします。(塾長が対話相手になってもいいですよ。)

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