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どうして的中してしまうのだろう…

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皆さん、こんにちは。学びの庭・塾長の柳です。

 

前回の塾長日記で長野県公立高校入試(後期)自己採点会を開いたことはお話しました。

入塾当初は教科によって全然点数の足りていなかった塾生たちが、授業・家庭学習・単科講座・得トレ・講習会等で頑張って、最後の最後には、本人自身が大いに満足しうる点数を出してくれました。

受験の素晴らしいところは、高い目標に向けて、いまの自分よりもより良くなろうと頑張れるところだと思います。今後とも、目標を失わず、頑張っていってもらいたいものです。

 

さて、今日話題にしようとしていることは、今回の入試問題「国語」の、作文(100字作文)についてです。

一時期途絶えていた作文問題は、数年前に復活し、いまや長野県の公立高校入試(後期)では再び定番となっています。今回の出題は、《読書の意味について、自分の考えを、「知識」と「人生」というキーワードを盛り込んで書きなさい》というものでした。与えられた文章は、《知識を増やすことのみならず思考も深めていくと、人生や内面が豊かになる》、また、《知識を統合し教養を高めれば、人生や人格が深いものになる》、といった内容でした。

われらが「学びの庭」で、直前に練習していた作文は、まさに、「『知識』と『思考』、どちらが大切か。あなたの意見を、説得力のある根拠とともに、百字以内で述べなさい。」というものでした。

読書についても、以前に、ショーペンハウアーの『読書について』の一部をとり上げて、読書と体験の関係に関する意見を書いてもらっていました。

読書知識思考、…全てのキーワードを盛り込んだ作文を、直前期に練習していた塾生たちからは、驚きと喜びの声が上がっていました。(意識の低い塾生は、気づいていないかもしれませんね。そんな塾生は、大いに反省を。)

 

…なぜ、こんなにも塾長の作文テーマは的中してしまうのでしょう。(そういえば、昨春の某大学AO入試の小論文テーマも、そっくりそのまま当ててしまいました。) 

おそらく、入試問題作成者も、塾長も、日々、生徒さんに、本質的な諸問題に対して、確かな知識をもとに、深く考えて、自分なりの切り口で答えてもらいたい、と思っているからでしょう。

求められている学力観も徐々に変化し、いまや「知識・技能」に加えて「思考力・判断力・表現力」が大いに問われるようになってきています。さらに今後は、単なる「問題解決能力」だけではなく、「問題設定能力」そのものもが、生徒さんたち自身にも必要となってくるのではないでしょうか。

ちなみに、中1・中2生に今回の入試問題を解いてもらったとき、塾長は《知識》x《思考》yにとり、簡単なチャートにして解説しました。《知識》と《思考》は決して対立項ではなく、次元の異なる二つの項なのだということが、一目瞭然となるように板書したのです。ここでも、解決は対立の解消ではなく、いかに統合するかにありました。塾長は、ここにさらに《感性》Zも導入したいです。人によっては、《行動》というZ軸や、《社会性》というZ軸かもしれません。こうした新たな次元の導入こそが、作文に《個性》を与えます。

 

実は、作文に関して、すでに次なるテーマを見つけて、塾長はワクワクしています。ここでは詳らかには語りませんが、必ずや塾生たちの「思考力・判断力・表現力」を活性化し、独自の「問題設定能力」を引き出しうるテーマだと、自負しております。

塾生の皆さん。乞ご期待!

 

 

 

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