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皆さん、こんにちは。学びの庭・塾長の柳です。
今回は、一昨日の得トレ(得点力強化トレーニング)での学習内容についてのお話です。
① 模擬テストの個別質問対応
「学びの庭」で実施した模擬テストの11月号に関しては、すでに授業でもポイント解説をしております。ですが、さらに得トレでは、超少人数クラスの生徒さんも含めて、完全個別で質問対応をしております。たとえば、その場で理科の化学変化の質量比に関する実戦問題や、仕事率に関する実戦問題、国語の連体詞・副詞の区別や、社会の謝恩使と慶賀使の違いなどに関しての個別質問対応をしました。
このように、塾の模擬テストを「受けっ放し」にしないよう、心がけております。模擬テストは、自分の現状での弱点を具体的に客観視でき、解決することで強みに変えられるので、仮にテスト当日の段階では正答を書けなくて低得点の結果(コンピュータ・シート)が出たとしても、とても有用なものです。生徒さんも親御さんも、数値(点数・偏差値)だけを見るのではなく、準備や解き直しでパワーアップすることに注力してください。定期テストの範囲と重なるところを最優先に見直すといいですね。
② 定期テスト範囲の単元別確認テストを、繰り返す。
もちろん、日々自分から問題集を実施している生徒さんたちは、とても偉いです。とはいえ、作業的な学習を漫然とこなしているだけでは、なかなか得点の上昇は見込めません。「学びの庭」では、そうした“やってるつもり”、“分かってるつもり”の箇所を焙り出して、再度実施することで、知識や技能の定着を図っています。小テストも100点満点にして大きく得点を書くことで、生徒さんに現状の把握や伸びの実感をしてもらうように工夫しています。
実際、単元別テストで20点しかとれなかったお子さんが、解説だけ聞いてノートにとって、そのまま帰宅してしまっては、いくら真面目に授業を受けていたとしても、本当に得点力が上がったかどうかは分かりません。ですから、低得点だった単元テストは少なくとも2回目までは実施し、きちんと2回目で何点伸びたのかを見届けて、声掛け・アドバイスをして、帰宅してもらっています。
これまでも、「ただ答えや解説を赤ペンで写す」ではなく、「理解をした上で、自分でもう一度解く」ことで、どれだけの塾生が、“やってるつもり”“分かってるつもり”から脱して、自力学習のみではできなかったより良い答案を定期テスト当日に作ってこられたことか。こうした水面下の上昇は、なかなか目には見えません。親御さんは、そこまで見て、お子さんの日々の頑張りや成長にエールを送ってください。
③ 学年の枠を超えて、実戦演習。
一昨日の得トレは、中3生と中2生の生徒さんたちが参加してくれていましたので、中2既習範囲の応用問題を1題だけ、中3生・中2生“合同”で実施しました。一次関数と図形の融合問題です。電子黒板で共有し、その場で生徒さんの理解の度合いに合わせて解説をしました。問題を解く上での指針や、ショートカットの方法、計算処理のコツや図形をどう見るかというコツなど、さまざまなレベルのことが一挙に解説できました。
中2生はもちろんのこと、中3生にも(このときの得トレに参加していた中3生は新入塾生が多かったので)、大いに役に立ったことと思います。
さらに、某県立高校附属中学校に通っている中2の塾生には、個別に中3の二次方程式の応用問題を与えて、解いてもらいました。謂わば“飛び級”のようなものですね。解の公式も使って、なかなか良く頑張って解いてくれていました。
その子にとって一番役に立つところを扱っていけるところが、こうした得トレの最大の効用です。量的補完という意味も大きいのですが、まだまだ足りていませんので、塾生の皆さんは、日々の家庭学習などでも大いに補っていってください。今後も、生徒さんの自発的なリクエストと、塾長の適切なセレクトで、より盛り上がる得トレにしていきたいものです。