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皆さん、こんにちは。学びの庭・塾長の柳です。
先日おこなった模擬テスト(中学生・国語・論説文)において、以前に塾だよりの読書日記で3回にわたって紹介した本、高階秀爾『日本人にとって美しさとは何か』が出題されました。この数ヶ月間、塾の玄関の書棚の一番目立つ場所にディスプレイしていた本でもあります。
生徒さんのなかには、きちんとこの本のことを覚えていた人もいて、「先生、あの本のことが出てましたね!」と、わざわざ言ってきてくれました。塾長が日々まいている種や与えている肥料がきちんと効いてきていることが分かり、とてもうれしかったです。
出題を的中させることはしばしばなので、正直あまり驚いてはいません。折々こうしたもの(一見無駄のようでいて、きちんと報われるという意味でも、決して無駄ではないもの)の必要性が証明されていくことを、うれしく感じるのみです。
さて、では、とっておきのことを一つだけ。
どうして、塾長はこうした出題を的中させてしまえるのでしょう。
…いえ、やめておきます。この塾長の記事は、他塾の先生がたにも閲覧されているとのことで、あまりいろいろ言ってしまうと、すぐに(表面的に)真似されてしまいますからね。授業時に、リクエストがあれば、生徒さんたちにお伝えすることとします。
何にしても、見える学力を伸ばすためには、見えない学力も伸ばしていくこと。
(これは塾の先生だけでなく、まずは親御さん、そして、学校の先生、周囲の大人や、友人たちとのコミュニケーションなどにも、依る[因る]ところが大きいでしょう。)
そうした見えない学力を伸ばすことが、今後の生徒さんの伸びしろをさらに伸長していくものと、塾長は信じております。
もちろん、本人自身の姿勢や気持ちが、その中心にあることは言うまでもありません。
とはいえ、“本人次第”と言い放ってしまっては、周囲の大人の責任逃れにもなってしまいかねません。
周囲の大人は、本人が育っていける環境づくりやプラスの働きかけをしていきましょう。
本人は、自分でできるところは努力し、周囲の人のアドバイスを受けるべきところは受けて、自分を伸ばしていきましょう。
あなたの将来は、あなただけのものではありません。
あなたが世の中で活躍することは、社会にとっても嬉しいことなのです。
あなたが世の中で活躍できなければ、それは社会にとっても悲しいことなのです。
近くの目標のみならず、遠くの目標も設定して、両方とも視野に入れて成長していけるといいと思います。