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ソノママ、イイ子、タイクツさんからの脱却

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皆さん、こんにちは。学びの庭・塾長の柳です。

 

今回は、休校中に小学校・中学校・高校より出された感想文の課題について、「学びの庭」がどのように指導(アドヴァイス)をし、どのように文章がよくなったのかを、基本的な部分に関して、簡単にご紹介いたします。

 

塾長は、常々こんなふうに言っています。次のような作文からはただちに卒業しなさい、と。

「すごい○○だったです。」などのソノママくん作文

「…だなあと思いました。」などのイイ子ちゃん作文

「単なる“あらすじまとめ” + “ひとこと感想”の連続ドラマ」などのタイクツさん作文

いまの生徒さんは学校でまともに作文指導をされていません。ですから、自分で気づいて直していかないかぎり、中学になっても、高校になっても、果ては、大人になっても、このような書き方から抜け出せないまま、というの人が多いです。

 

では、どのように、感想文を深めていけばいいのでしょうか。実際、このレベルの書き手は、上記のような“すごい”の連発、“定型どおり”の表現、“字数かせぎ”の構成等を封じられると、書くことがアッという間に枯渇して、まったくのお手上げ状態になってしまうのです。

 

そこで、塾長は以下のような新兵器を出してきます。

「べからず集」

(あなたも意外とやっている? NG感想文の表現。これをやめるだけで、あなたの感想文は、格段に良くなる !)

「必殺技その1」

(これを使うと、書くことに悩まない。すらすらペンが動く。あとは、頭の回転にペンの速さを追いつかせるだけ。)

「必殺技その2」

(これを使うと、書くことに広がりと説得力が出る。しかも、一段と魅力的な文章になる。学校の国語の先生を魅了しよう!)

これらを使って書き直してもらうと、一気に学年が一つも二つも上になったかのような、見違える出来ばえの感想文になります。

 

…とはいえ、これらの新兵器は、「学びの庭」の指導の重要なエッセンスでもありますので、ここでの詳細にわたる公開は控えさせていただきます。皆さんは、どうぞ想像してみてください。(作文能力が上がるということは、思考能力表現能力が上がるということです。当然、定期テストや入試問題の得点力も上がります。実際、国語の偏差値が25に近かった生徒さんが、「学びの庭」の作文指導やその他の学習指導を粘り強く受けてきた結果、約1年で平均以上にまで成績を伸ばしたという例があります。塾長との対話的授業の結果、日々の生活でも論理的に考える癖がついたためだろうと、塾長は分析しています。)

 

さて、印象的だった感想文の書き出しを、5つほど列挙して、今回のお話の掉尾(ちょうび)を飾ることといたします。

 

・「平凡な毎日を過ごしているとき、ある日突然穴に落ちてしまい、落ちた先が不思議の国だったら、どうしますか。」(ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』の感想)

・「夜の海で泳ぐ。夜空を見上げる。そんなとき、私なら何を考えるだろう。どんな気持ちになるだろう。」(角田光代『キッドナップ・ツアー』の感想)

・「もし私がリリィだったら、復讐するだろうか。やられてやりかえしていたらきりがないということが分かっていても。」(清水杜氏彦『わすれて、わすれて』の感想)

・「『仁王』とは、何なのか。」(夏目漱石『夢十夜』第六夜の感想)

・「なぜ紙くずのようになった紳士たちの顔は、元に戻らなかったのだろう。なぜ宮沢賢治はこんな残酷な結末にしたのだろう。」(宮沢賢治『注文の多い料理店』の感想)

 

…どれも、この先を読んでみたくなるような、魅力的な感想文ですね。

生徒の皆さんは、最近自分が書いたものと比べてみてください。親御さんは、昔に自分が書いたものと比べてみてください。

もし、「いや、僕のほうが(私のほうが)、いい感想文を書いていた!」というような場合は、ぜひ、塾長に読ませてください。どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

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