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皆さん、こんにちは。学びの庭・塾長の柳です。
今回は、昨日おこなった超少人数の国語特別単科講座について、簡単にお伝えいたします。
①「J’accuse…!」
中学校の教科書や問題集における知識問題を、繰り返し、繰り返し、実戦演習し、言葉の意味や用法をポイント解説しました。
なかでも、「弾劾」という言葉を知らない生徒さんが多かったので、やや厚めに説明をしました。弾劾裁判所のことはもちろん、自然主義作家エミール・ゾラの、ドレフュス事件における『余は弾劾する…!』(J’accuse…!)のことまで簡単に話をしました。英語ではaccusation(告発、告訴、弾劾⁼impeachment)と言うんだよということも伝えました。(少し難しかったかもしれませんが、高校生の世界史などでも役に立つと思いますので、ぜひ、知っておいてください。)
生徒さんの中には、何と、すでにエミール・ゾラの小説を読んだことがあるという人もいました。塾長は高校生のとき初めてルーゴン・マッカール叢書の一冊を邦訳で読んだくらいだったので、それと比べても今どきの中学生は実に情報が早いですね、驚きです。
②難読漢字クイズ
また、演習の合間に、“お遊び”として、次のような漢字が読めるかどうかというクイズも挟み込んでみました。
林檎、檸檬、蜜柑、葡萄、芍薬、石楠花、躑躅、土筆、蟷螂、蜘蛛、蟋蟀、蜻蛉、…。
かなり読める生徒さんがいて、皆も吃驚していました。
芥川龍之介『蜜柑』『蜘蛛の糸』、有島武郎『一房の葡萄』、梶井基次郎『檸檬』など、有名な文学作品のタイトルに使われているものも多いので、そうした知識で読むこともできますね。(あとは、最近の「塾長のお役立ち日記」をきちんと読んでいる人ならば、“躑躅”は読めるはずですよね?)
もちろん、こうした漢字は必ずしも読めなければいけないというものではありません。しかし、こうしたものに知的好奇心を持てる余裕、豊かに楽しめる知的余裕を、塾生たちが自分の中に育んでくれればと、塾長は思っています。
③普通に高水準…
日頃から「これ、テストに出ますか?」「こんなのテストに出ないよね」などと言っている人は、その段階で、もうかなり負けています。
再三言っているように、“本当に”できる人は、テストに出る出ないなどほとんど気にしません。ごく普通にしていて、ごく普通に何でもできるように吸収してしまうのです。普通というのは、何もしていないということではありません。普通の基準がすでにして高いのです。ぜひ、誰もが、そうした水準の高さは真似していきましょう。
卑近なレベルですが、たとえば、各教科の問題集や中学校の生活記録において、漢字で書ける語句は常に漢字で丁寧に書く。まずはそういった当たり前のことから始めるといいのではないでしょうか。
…ともあれ、単科講座全体としては、知識を中心としたプリントを何枚も繰り返して、講座を始める前よりもひとまわりもふたまわりも知識や実力で大きくなって帰ってくれたものと思います。
今後も、チャンスを逃さず、がんばっていきましょう。