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皆さん、こんにちは。学びの庭・塾長の柳です。
今日は、最近の中学生・高校生の英語授業で改めて感じた基本的なことについて、簡単にお話しします。
以下に、伸びないパターンを2つ挙げ、どうすると良いか、「学びの庭」でどう指導しているか、をコメントします。
①知らない単語を発音しようとしない。
⇒ 無理やりでも読むといいのです。英語の表記は、表音文字によるものなので、とりあえず、何かしら読めるはずです。ローマ字風でも、自己流でもいいのです。間違っていれば、塾長が分かりやすく教えます。そのズレのなかから学べばいいのです。
伸びない人は、自信がないと、何も言わないで待つ、「わかりません」とチャレンジもせず言う、「何とか~!」などと言ってごまかす、…こういうことが多いです。
「学びの庭」では、生徒さんの状況に応じて、カタカナで教えたり、発音記号を使って教えたり、英語の発音パターン(フォニックスなど)を列挙してあげたり、と、さまざまな方法を用いています。
読めると意味が分かることも多いです。たとえば、最近の授業ですと、chを[k]と読むパターンの、character、chorus、Christmasなどは、読めると塾生がすぐに意味を言ってくれます。それまで謎の未確認生物のような存在だった英単語が、一気に十年来の知己(あるいは親しい友達、あるいは気心の知れた幼なじみ?)のようになるのです。
ですから、“とりあえず”、読んでみることが肝要ですね。
②英単語を1対1の意味対応のみで覚えようとする。
日々の英語学習、生徒さんたちにとっては、いったい何が気になることなのでしょうか。教科書の本文であれば、目の前の英文が和訳できるかどうか。問題演習であれば、目の前の1問で〇がつくのか×になるのか。おそらく、そうしたことのほうが、本来の英語の力をつけていくことよりも気になってしまうことでしょう。(塾長自身にも覚えがあります。高校の授業で指されたときは、近視眼的に、とにかく先生に注意されないで切り抜けられるかどうかに、どうしても意識が行ってしまっていました。…)
しかし、それでは、せっかくの学習の意味が半減してしまいます。目の前の英文を読むことで、他の英文も読めるようになること。目の前の問題を解くことで、他の問題も解けるようになること。こちらのほうが、本当は大切です。そのためには、どうしたらいいのでしょうか。
⇒ そのためには、学習がその場限りのものにならないようにすることが肝要です。たとえば、出てきた1つの単語を覚えるときに、その場での意味だけでなく、品詞を変えたり、派生語や類語を押さえたりするといいでしょう。最近の「学びの庭」の授業では、こんな例が挙げられます。
※ nationが出てきたとき(中学生)
nation … 名:国民、国家
national … 形:国民の、国家の
⇒(参考) international … 形:国際的な
※ includeが出てきたとき(高校生)
include … 動:含む、包含する (名:inclusion 包含、包摂)
exclude … 動:締め出す、除外する (名:exclusion 除外、排除)
conclude … 動:結論づける、決定する (名:conclusion 結論、断定)
一つの単語を押さえるとき、むしろ欲張って、その類縁関係にある単語も並べて、セットで押さえると、かえって記憶に残ります。(印象的な例文、日常的な例文、面白い例文とともに押さえると、さらに覚えやすいです。ここには具体例は書きませんが、思わず笑っちゃうような例文で、楽しく英語に取り組んでいけるといいですね。)
他にもまだまだいろいろとあるのですが、長くなるので、今回はこの2つだけとします。高校生も、中学生も (あるいは小学生も)、どうぞ、参考にしてみてください。
(小学生の場合であれば、たとえば、peach(桃)と習ったならば、そこで終わらずに、「他の果物を英語で10個並べて発音してみよう」とか、「eaでイーと発音する単語を10個並べて発音してみよう」などと考えて、実行してみるといいでしょう。Let’s try ! )