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皆さん、こんにちは。学びの庭・塾長の柳です。
超多忙の冬期講習も無事に終了し、漸くまた「お役立ち塾長日記」を再開することができるようになりました。
最近の授業等から感じたことをお話いたします。
小学生の算数ですが、所謂“数字いじり”をして答えを導いているだけの生徒さんのケースが見受けられました。
「このページは、最初の文章問題が割り算で正解できたから、残りの文章題も割り算でやろう。」
「さっき足し算で間違えたから、今度は引き算にしよう。」
「前回教わったのが掛け算だったから、今回も掛け算で計算しよう。」
こんなやり方は、「算数」「数学」では全くありませんね。
原理的にどうしてその式にしたのかが簡単に説明できてこそ、その先の応用もこなせるというものです。
問題数をこなすトレーニングの面(量的学習の面)もあるので、すべての問題で行えるわけではありませんが、こうした理解(質的学習の面)は必要なことです。「学びの庭」では、意味も分からずただ次へ次へとカリキュラムを進めるような学習はしておりません。理解とトレーニング、両方をバランスよく行うことが大切だと考えて、日々、一人ひとりに指導しております。
また、日常の生活も、ご家庭での会話も、すべて学習につながってくるものと考えております。
勉強は、机に向かったときだけのものではありません。
生まれてからこれまでのすべてが、生徒さんの学力を培っているのだと思います。(テストや受験の直前に塾通いをして、テクニック的にどうにかなる、などというものではありません。) 考える習慣、知ることの愉しさ、言葉を尽くした(お子さんがたくさん言葉を使う)コミュニケーション、読書による語彙の増大、など、たくさんのことが、家庭でできると思います。(塾や学校に丸投げしては詰まらないと思いますよ。お子さんの最大の先生は、親なのですから。塾長自身も、親としてそう考えて子供と接しています。)
長い目で、包括的に、本人と、ご家庭と、塾とで、生徒さんの学力や総合力を、相乗的に伸ばしていけることを望んでいます。