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皆さん、こんにちは。学びの庭・塾長の柳です。
今日も雨ですね。
・雨降って地固まる。
・晴耕雨読。
・降れば土砂降り。
・雨垂れ石を穿つ。
雨にまつわる様々な表現がありますね。
前々回の末尾に言った「考えるな。考えろ。」が、“面白い”、と意外な人気だったので、今回のタイトルにも使ってみました。
“余計なことは考えないで、自分が成長することを考えなさい”、という意味です。
さて、今日は、数学の勉強法について。
小6、中1~中3の数学の授業でのことです。
授業で問題演習をしてもらっていると分かるのですが、特に文章題で、ペンがまったく動いていない生徒さんや、上体が後ろにのけぞってしまっている生徒さん、消しゴムを片手に自分の書いたものを一生懸命隠しながらやっている生徒さんなどが、ちらほらと見受けられます。
塾長は基本、そういう状態を許したくない人間なので、すかさず本人が頭を働かせる行動をとれるように促します。
今回の場合は、とりあえず、…
①表をかく。
②図形をかく。
③線分図をかく。
それだけの行動をとってもらうように促しました。
やや難しい速さの問題などの場合には、あらかじめフォーマットを用意しておきましたので、それを渡して、穴埋めの形で線分図を作ってもらいました。
すると、摩訶不思議、さっきまで「お地蔵さん」(?)のように固まっていた生徒さんたちの、止まっていたペンが、みるみる動き出して、表も図形も線分図もきれいに仕上がっていくではないですか。
あとは、塾長が、「じゃあ、それに合わせて、式(方程式)を立ててごらん」というだけで、誰もがほぼ間違いなく式を立てられてしまうのです。
嘘のような話ですが、本当です。
ほとんど塾長は何も教えていないのです。
つまり、これは、生徒さんの能力の問題ではありません。問題を解くときの心構えや習慣の問題なのです。
(とはいえ、これができていない生徒さんたちの、何と多いことか。。。)
一歩立ち止まって、表や図形や線分図を書く。それだけで、正答までたどり着けるなら、やらない法はないですよね。
一足とびに答えまで行こうとしない。
頭のなかだけで解こうとしない。
手順を踏んで一段一段のぼり詰めれば、高い塔の上までもたどり着けるのです。
考えるな。描(か)け。
といったところでしょうか。