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皆さん、こんにちは。学びの庭・塾長の柳です。
昨日から一転、今日の信州は、非常に寒くなりました。
この塾長日記をお読みの皆さまも、どうぞご自愛ください。
さて、先日、11月の塾もぎテスト用に、中1の生徒さんたちに、日本地理の基礎を教えました。
扇状地。三角州。日本アルプス。飛騨山脈・木曽山脈・赤石山脈。リアス海岸とフィヨルドの違い。寒流と暖流。潮目。
そう、この潮目を教えたときに、世界の三大漁場の話を生徒さんたちにしました。そして、日本は非常に恵まれた漁場を持っているということに気づいてもらいました。
ところが、
「魚、キライ」
「魚はあんまり食べない」
「お寿司も、マグロだけ」
などという生徒さんたちが結構いました。
なんともったいないことか。
日本は海に囲まれた島国。暖流と寒流がぶつかり合う、世界中の人たちの垂涎の的である好漁場を抱えた国。そんなところに住まっていながら、みすみす魚を食べない生活をするなんて、…。
工夫して、美味しく魚が食べられるといいですね。
そして、独自の言語、宗教、歴史、文化、神話、伝統、知恵、民族性、…etc.を持った日本の恵まれた状況に、生徒さんたち一人ひとりが気づいてくれることを願っています。
魚を箸できれいに食べること。
漢字・ひらがな・カタカナを自在に使って、自国語の豊かな表現力を身につけること。
そうしたことが、日本人の器用さや知性を自然と培ってきたのかもしれません。
とすると、そうしたものを捨て去ってしまった後に残されるものは…。
ことわざ・慣用句・四字熟語はテストに出ないから要らない、ではないのですよ。
豊かな文化を目先の利益だけで切り捨てる傲慢さの先には、殺伐とした未来しか残されてはいないでしょう。
何をもって、不要不急とするのか。
当たり前のことのありがたさ。
その一言に尽きるのかもしれません。