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皆さん、こんにちは。学びの庭・塾長の柳です。
秋晴れというのは、こういうことを言うのでしょうか。
ここ数日、信州はよく晴れて、暑いくらいの日が続いています。
日々、黒々とした浅間嶺を仰ぎ見ることができます。
さて、今日は中1生などの授業でおこなった、ちょっとした英語クイズについて、お話します。
我らが「学びの庭」では、ときどき実施するのですが、こんなゲームです。
「いまから、3分間で、できるだけ多くの種類の動物を英語で書き出してごらん。」
一種のブレイン・ストーミングです。
苦手なお子さんによっては、
dog
cat
と書いた後、固まってしまう場合もあります。
これは、英語のとらえ方に問題があるのかもしれません。
生徒さんの、“石像と化してしまう”現象の一因は、
犬=dog
猫=cat
と、1対1対応で知識として英単語を置き換えているだけということにあるのではないでしょうか。
だから広がっていかないのではないかと思います。
単純に言っても、犬には、dogもあれば、houndもあれば、terrierもあります。
決して1対1対応ではとらえられません。
兎にもrabbitやhare、牛にもcowやoxやbull、豚にもpigやhog、猿にもmonkeyやapeがあります。apeにはさらにorangutanやchimpanzeeやgorillaなどに細分化されます。
ある意味、一旦、兎や牛や猿の概念を解体して、英語圏の概念規定によって再構築する必要があるのです。
今回のようなゲームは、そうしたことを指導するうえでも実施しています。つまり、単に英語の語彙を増やすだけのお楽しみではなく、学習法や思考法にもかかわる、大事な取り組みなのです。
こうした考えに基づき、生徒さんたちには、次々と出し直しをしてもらいました。
そんななか、生徒さんによっては、rhinocerosやhippopotamusが出たのにも感心しましたが、何より、
hedgehog
を書いていた中1生がいたことには、最も驚かされました。
よく知っていましたね。
その場では、塾長からは、hedgeの意味やhogの意味を補足しました。こうした作業が、単なる丸暗記を防ぐのです。
そこから、さらに、
porcupine
badger
racoon dogなども挙げました。
これらは、『坊っちゃん』の英語訳を読むと出てくるよ、と、ヒントを出しつつ。
(以下、詳細は割愛…。)
…何にしろ、単純な1対1対応で丸暗記、などというのではなく、英語文化と日本語の違いに触れながらも、有機的に記憶に刻んでいくと良いかと思います。
塾生たちには、家で、時間を決めて、“鳥ヴァージョン”、“魚ヴァージョン”、“虫ヴァージョン”をやってみるといいよ、と勧めました。
今回の塾長日記に出てきた英語、忘れてしまった人は、ぜひ調べてみてくださいね。