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皆さん、こんにちは。学びの庭・塾長の柳です。
昨日はここ小諸では、一雨ありました。
塾の前の石畳が一通り洗われ、黒々として綺麗です。
さて、一昨日の中3数学の授業時に、上記タイトルのような、やや挑発的な指導をしました。
と言いますのも、…
いま、「学びの庭」では、電子ホワイトボードのプロジェクター入れ替え作業をしている最中ですので、従来の黒板を用いて、授業をしています。
授業中、その黒板に、塾長は解説をしながら二次関数の応用問題の板書をしていきました。
場合分けをした図や、式や、グラフで、黒板はいっぱいに埋め尽くされた状態です。
さて、解説も終わり、次の問題に進むときのことです。
生徒さんによっては、速やかに次の問題の演習に入らずに、先ほどの問題の板書を、いつまでも、色ペンで丁寧に写し続けている、という状況が見受けられました。
一生懸命やっているのは良いことです。
しかし、必要なことは、ノートをきれいにとることではありません。時間やエネルギーの配分を間違えています。
そうではなくて、数学の演習問題の内容に関して、自分なりに試行錯誤することにこそ、時間やエネルギーを費やすべきです。
それゆえ、「黒板を写すな!」となるわけです。
ノートに書き残すべき重要なものは、自分の思考の跡と、授業解説で得た解法ポイントです。
答えそのものや、数式ではありません。(そんなものは、問題集の解答解説を見れば、すべて載っています。)
ですから、自分で考えたものをきれいさっぱり消しゴムで消してしまうのは、あまりにももったいないことです。
間違えたと思ったら、それは脇に置いておいて、新たに書き足せばよいのです。
せっかく書いたものを消して、自分の学習成果を“無”にしてしまう人は、学習法が分かっていません。
きれいさっぱり洗い流してしまっていいのは、今朝の雨上がりの石畳の上だけです。
板書を写すにしても、(塾でも、学校でも)、先生が書くよりも“前に”、予想をして書くのです。
後追いで写しているようでは、もはや勉強ではありません。ただの、作業です。
ことほど左様に、学習は意識的にしていないと、作業に堕してしまうものです。
学生の皆さんがた。あなたたちは、自分の能力を伸ばし、社会に恩返しするために、学習しているのです。
自分も、みんなも、幸せになれるよう、いま、頑張りましょう。
頑張れること自体も、幸せなことですよね。