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皆さん、こんにちは。学びの庭・塾長の柳です。
ショパンコンクールで、反田恭平さんや小林愛実さんが入賞し、大きな話題になっていますね。
塾長は、予選から少しばかり演奏動画を視聴しながら、どのピアニストも素晴らしいと、ただただ感嘆していました。
さて、そんな折り、「学びの庭」高校部の英語授業で、こんな文章を読みました。
息子がハロウィンのカボチャを飾り付けるコンテストに参加するも、参加者全員が優勝という判定に、親子ともども納得がいかなかった、という内容のものです。
親は、これではまるで、子どもは選ばれないことに耐えられない存在であるかのようだし、あたかも「負けることは直面することを避けるべき辛いことなのだ」という間違ったメッセージを送っているかのようでもあるので、コンテストで全員を優勝者にするのは良くないことだ、という意見です。
英語本文でも、「健全な競争は、大人社会でも、成功ややる気につながる。子ども社会でも、健全な競争から学ぶものがあるはずだ」という結論にまでたどり着きます。
この子どもも、心のなかで、(あの雪だるま風にカボチャを飾りつけた人が僕の中では優勝者だ!)と捉えることで自分なりに納得する、という結末でした。
まさに、その通りです。
ショパンコンクールのような、本来は個性の発露ゆえ順位づけには不向きな芸術分野の表現でさえも、こうしたコンクールがあることで、アーティストたちはさらに研ぎ澄まされた素晴らしい演奏を実現しているのではないかと思います。
悪しき平等主義なのか、秘密主義なのか、プライバシーの問題なのか、教育拒否なのか、責任回避なのかは分かりませんが、昨今の教育界は、競争をあまりにも忌避し過ぎているように思います。
一定の教育的配慮の下、良きライバルと競い合い、磨き合う。素晴らしいことではありませんか。
現状の自分と競い合い、自己ベストを更新していく。これもまた、良いことだと思います。
来週には、「学びの庭」では、模擬テストがあります。
誰もが、ライバルとの磨き合い、自己との闘い、学問という山への登頂をイメージし、自己ベストをたたき出せるよう、準備をしていきましょう。
具体的には、塾生を対象に、授業時に伝えていきます。
塾生の皆さんは、自分でも、よ~く考えて、行動に移してください。