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皆さん、こんにちは。学びの庭・塾長の柳です。
中学生の英語の授業でのことです。
「台所(キッチン)」という日本語を英語に書き改める場面で、生徒さんたちの多くがスペルミスをしていました。
塾長はすかさず電子黒板に
ki▢chen
と書いて、
「この▢のなかに入るアルファベットは何かな?」
と発問してみました。
生徒さんからは、「c」であるとか、「h」であるとか、様々な返事がかえってきました。なるほどたしかにそう考えたくなるのも分かるのですが、残念ながら不正解です。
そこで塾長は塾の書棚から夏目漱石の英訳本を一冊持ってきました。
「これは漱石の英訳本だよ。ヘボン式のローマ字表記だけれど、何てタイトルだか、読んでごらん」
何人かの生徒さんは読むことができました。
そうです。そこに書かれていたのは
Botchan
坊っちゃん
でした。
つまり、chの前に置いて「促音」(小さい「っ」のこと。詰まった感じの音)をつくりたいときのアルファベットは「t」だということです。
ですから、ki▢chenは、kitchenになるわけです。
これは、
wa▢ch(ワチ) → watch(ワッチ)
ca▢ch(キャチ) → catch(キャッチ)
ma▢ch(マチ) → match(マッチ)
など、すぐに応用できます。
中学校の提出ノートに、ただ機械的に何回も書いて覚える、というだけでは、芸がありませんよ。
こうした《規則性》が分かると、あっという間にいくつもの単語を覚えることができます。
塾生の皆さんは、こうした工夫を普段から自分でもしていってくださいね。