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皆さん、こんにちは。学びの庭・塾長の柳です。
今回は、前回からの続きです。
kitchen、watch、catch、match、……
英語の綴り(スペル)では、日本語の発音で言うところの「促音」(小さい「っ」のこと。詰まった音)にしたいとき、chの場合は前にtを置くという話でした。
もちろん、シドモドいわず、キッチンは「キットチェン」、ワッチは「ワトチ」、……と無理やりローマ字風に読んで覚えるやり方も、塾長は否定しません。塾長自身も、中学1年生のとき、ウェンズデイは「ウェドネスデイ」と覚えたと思います。
しかし、《規則性》も分かっている人は、他の語のときも類推できるので、必ず役に立つと思います。知っておいて損はないでしょう。
要するに、さまざまなやり方を適宜使って、「書ける」ようになることが、肝心ということです。
※ 一番よくないのは、《英単語を見ながら英単語を何回も写し取って勉強した気になるも、実は全く書けるようになっていない》という状況です。見ていると、そういう生徒さんは、大抵、一つの英単語を何回も見ては書き、見ては書き、していますね。さらには、英単語の最初のほうだけを見てテキトウに判断して読むので、studentも、studyも、standも、stayも、streetも、strongも、……すべてゴチャマゼです。また、思い出して対処しようとするから、船の絵の下にshipと書いてある場合にも、一生懸命記憶から引き出して、「ボート(ボウト)!」と叫んでしまうのです。「学びの庭」では、日々、生徒さんがそうならないように指導しております。
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さて、Botchan in the kitchenの授業にまで話を戻します。実際にはやれませんでしたが、こんなふうにしてもよかったかもしれません。
「ボッチャン・イン・ザ・キッチン。日本語訳をしてごらん」
「え? ……キッチンのなかの坊っちゃん?」「キッチンにいる坊っちゃん先生?」
「坊っちゃん先生の時代に《キッチン》は無いだろう」
「じゃあ、《台所》?」「《厨房》がいいんじゃない?」
こんなふうに言葉の感覚がどんどん鋭くなっていく授業になっても、面白かったかもしれません。家で《Botchan in the kitchen(厨房に於ける坊っちゃん先生)》のイラストまで描いてくれれば、絶対忘れませんね。はたして坊っちゃん先生は厨房で何を料理しているでしょうか。……最後にクイズを出しておきます。三択です。
① 天ぷらそば
② 卵かけご飯
③ 団子と寒天
答えは、夏目漱石『坊っちゃん』を実際に読んで見つけてみてください。