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数学「数字いじりからの卒業」

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皆さん、こんにちは。学びの庭・塾長の柳です。

 

今日は、さまざまな教科の学習法根本的なものについて、おさらいしてみようと思います。

ここ数ヶ月の間に入塾した生徒さんたちの、得トレ(得点力強化トレーニング)などで見受けられた独自の学習法(自学自習法)が、あまりにも非効率的無意味に近いものだったので、即座に改善してもらいました。

…なるほど、この学習法では、どんなに真面目にやっていても、点数が伸びるわけがないと、塾長には(いや、ある程度学習ができる人になら多分どなたにでも)、一目瞭然で分かってしまいました。恐らく、真面目に取り組んでいるからこそ、学校でも、家庭でも、かえってこれまであまり指摘されないままに来てしまったのでしょう。ある意味、「学びの庭」に来てもらえて、本当に良かったと思います。学習法の「いろは」も分かっていないまま、これまで何年間も過ごしていたのは、さぞ辛かったことと思います。これからは、ギアを高速にチェンジしたかのように、グイグイと学習を進めていけることでしょう。…

 

以下、どのような学習法だったのかと、どのように改善してもらったのかを、簡単に列挙してみます。もちろん、実際にはもっと具体的に生徒さんの課題に即して学習法指導をおこなったのですが、ここではそのエッセンスだけを提示いたします。

①《社会》 × 無意味に教科書の本文などをノートに丸写しする。 ◎ 項目ごとに、要点のキーワードだけを抜き出す。

②《理科》 × 考えずに解答例を赤ペンでただ丸写しする。 ◎ 図や表にして、押さえるポイントをノートに残す。

③《英語》 × 解答文を赤ペンでダラダラと写す。 ◎ 何を押さえていれば他の文にも使えるのか、文法的ルールをノートに残す。

④《国語》 × 意味も分からずに、本文をツギハギする。 ◎ 自由記述は、まずは普段自分の使っている言葉で作る。自分でも意味がわかる文章を綴ること。

⑤《算数・数学》 × 以前にやったことを思い出して式を立てる。 ◎ 思い出そうとするのではなく、論理的に考えて、立式する。 

 

さて、また、⑤の算数・数学における「思い出しての立式」と並んで、とりわけ多いのが、その場での、なんとなくの「数字いじり」による立式です。

入塾まもない生徒さんに多いのですが、要するに、数学が「頭を使う(論理的に順序立てて考える)」科目ではなく、「習ったことを思い出す(単なる記憶の再現マシーンになる)」科目となってしまっているのです。

何の理解もなく、ただ機械的な作業をおこなうだけだから、単元が変わったり、広い単元が範囲になったりすると、もはや完全にお手上げになってしまうのです。そこで、イチかバチかで、目の前にある数字をなんとなく足したり掛けたりし始めてしまうのです。使わなくていい数字を使ってみたり、必要もないのにπ(パイ)をつけてみたり…。

そして、大抵、こういう生徒さんたちの最終的な決まり文句は、「やりかた忘れた~」なのです。これでは、いつまで経ってもできるようにはなりません。

 

なぜひし形の面積は(対角線)×(対角線)を2で割るのか、なぜ錐体の体積は柱体の体積の3分の1なのか、なぜ円錐の側面積は(底面の半径)×(母線)×πになるのか、なぜ球の体積は3分の4×πに(半径)の3乗を掛けると求められるのか、…そういうことを少しでも考えて、自分なりに得心してこその「算数・数学」です。

もちろん、全員が数学者になろうというのではないので、どうにも得心できないものに関しては、悩み過ぎずに、「使えるようになること」にシフト・チェンジすればいい面もあります。つまり、結局は、程度の問題かもしれませんが…。

 

何にしろ、学生の皆さんがおこなうのは、いわゆる“勉ではありません。本来的にはいられたものではないのです。

学生の皆さんがおこなうのは、習”なのです。だから、自分からべばいいのです。考えればいいのです。習えばいいのです。覚えればいいのです。使えるようになればいいのです。語れるようになればいいのです。…こうしたすべてができるようになれば、学習(勉強という言葉でも構いません)が、いつのまにか大好きになっていることでしょう。

言い方を変えれば、大好きになるように、大好きになるまで、たくさん学習していけばいいのです。

たいしてやってもいない人に限って、「勉強なんて、つまらない」という傾向がありますね。違うのになぁ…と、塾長は、心底、思います。実にもったいないことです。

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