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理科「鏡の中にペン6本」

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皆さん、こんにちは。学びの庭・塾長の柳です。

 

先日、生徒さんから理科の質問を受けましたので、実際に実物で観察・実験してみました。今回は、そのことについてご紹介いたします。

 

理科の鏡像に関する問題は、幾度となく教えていますが、今回はなかなか骨の折れる問題の質問でした。

机の上に本を開いて立てたときのように、2枚の鏡を90°の角度に開いて立てます。その前に少し離して2本のペンを立て、正面から見たら、鏡にどう写って見えるでしょうか。…という問題です。

作図をしてみると、6つも像ができたのには、塾長もちょっと驚きました。皆さんは実際どんなふうになるか、即座に想像できますか。

答えを知らない他の生徒さんたちにやってもらったところ、どの生徒さんも、それぞれのペンに1つずつ、計2つの鏡像しか作図できていませんでした。実際にはもっと鏡像ができるのです。

さて、ここで、単なる答え合わせだけに終わらないのが、我らが「学びの庭」です。

その場で、物置きから大きな姿見を二枚持ってきて、実際に観察・実験してみたのです。このとき、わかりやすいように工夫することも忘れません。右手に赤ペン、左手に青ペンを持ってもらい、90°の角度をつけた二枚の姿見の前に椅子を用意し、一人ずつ順番に座ってもらって、右手を動かしたり、左手を動かしたりして、どうなっているかを観察・実験しました。

自分の番になった生徒さんたちが椅子に座って一様に「お~!」と歓声を上げるのを、まだの生徒さんたちが「早く、早く」と急き立てていました。

実物を用いた教具の力ですね。(あとは、こうしたことに即対応できるフットワークの軽さですかね?) こうした実際の経験が多いと、いざ紙媒体などだけで見たときにも、リアルに想像できるようになると思います。小学生くらいまでに、紙とハサミで工作をしたことがあるかどうか、木登り遊びをしたことがあるかどうかなどが、のちのちの空間把握などに活かされていくのと同じように、鏡の像をよくよく考えて観察・実験してみることもまた、のちのちの理科の深い理解につながっていくのではないかと思います。

当初、なかには、鏡像が鏡の面そのものにぺったりとはりついているような作図をしている生徒さんもいました。普段から洗顔などで鏡は何度となく見ていると思います。しかし、特に考えていないと、そんなことになってしまうのですね。そういう生徒さんには、実際に鏡の前に立ってもらったとき、一歩前に出たり、一歩後ろに下がったりしてもらって、像がどうなっているかを、リアルに見ながら、言ってもらいました。「なるほど~」と納得していましたよ。とても大切なことですね。

鏡の中にペン6本。皆さんも、ぜひ実際にやってみてください。

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