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皆さん、こんにちは。学びの庭・塾長の柳です。
今回は、前回からの続きです。
高校での数学・英語の指導のご報告です。
② 今度のテストに出なければ、要らない?
最近の高校生の英語の個別指導では、仮定法過去・仮定法過去完了、現在完了進行形、分詞構文・独立分詞構文、seemの用法、接続詞、原形不定詞、使役動詞、知覚動詞の用法など、様々な英文法の、演習・解説をしています。また、長文読解も並行しておこない、塾長ならではの《英語長文読解のコツ》を伝授しています。(ここでは詳細は公開しません。高校部の塾生だけの特権です。)
さて、先日、問題演習をするなかで、neither A nor Bというイディオム(英熟語)が出てきました。たいしたレベルのイディオムではないですが、実は、近隣にほとんど私立高校が無い長野県のこのあたりの地域では、県立高校の入試問題に出題されることのないこうしたイディオムに、中学生のころからしっかり触れるということは、いたって稀です。もし目の前の定期テストや総合テストの点数だけしか見ていないのであれば、こうしたイディオムを中学生のうちから学ぶことは、完全に「無駄」です。しかし、塾長は、今年の場合、こうしたイディオムを、すでに多くの中学1年生・2年生にも教えていました。ことのきっかけは、中学校の文化祭です。学校で中学3年生の英語スピーチの原稿が配布されたにもかかわらず、塾の多くの生徒さんがしっかり読み込んでいないと知り、急遽、授業のなかでこの原稿の英文法や内容について触れたのです。
英語は言語です。何年生で習う単語・熟語だから、覚えておこう、覚えなくていい、今度のテストの範囲だからやっておこう、範囲ではないからやらないでおこう、などという基準だけで学んでいては、伸びるものも伸びなくなってしまいます。言葉は、出会ったときに押さえるのが一番です。実際、こうしたことを日々の指導でもしているからか、後日、中学1年生・2年生のなかにも、しっかりneither A nor Bを覚えていた生徒さんがいました。もちろん、当該の高校生は、十全に理解し、使いこなせるようになっています。
塾生の皆さんは、現在の充電が、未来で活きてくることを信じて、貪欲に学んでいきましょう。学びが「無駄」になることなんて、決してないでしょうから。