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皆さん、こんにちは。学びの庭・塾長の柳です。
めっきり冷え込んできました。昨日は浅間山の頂きも、白い雪が粉を吹いたように積もっていました。
さて、一昨日の中1授業は、国語の演習指導でした。
方言に関する文章でしたので、柳田國男の『蝸牛考』の話をしました。方言周圏論です。もちろん、これは一つの仮説であるということも付しながら。
とはいえ、遠く離れた地域に似た文化や伝承が見られるということはよくあるということも、同時に紹介しました。
たとえば、日本の神話とギリシャの神話、さらにはインドネシアの神話などに、似たものがあるということなどです。
日本人の我々が日本の神話を知らない、などというのは、実にもったいない話ですので、いくつかのエピソードを伝えました。
イザナギ・イザナミの話。スサノオの話。オオクニヌシの話。トヨタマヒメの話。etc.
歴史学者トインビーは、何歳かまでに神話を学ばない民族は例外なく滅びると言ったそうですが、それは何歳だったでしょうか。
戦後の日本の教育は、神話をあまりにも忌避し過ぎていたように思います。
「神話に過ぎない」「科学的ではない」などと、神話を貶めるのは、実に不遜の極みです。
世界中のどの地域の神話にも、ギリシャ神話にも、日本の神話にも、近現代人の理解を超えた智慧や摂理の蓄積があるのだと思います。
謙虚に、冷静に、学べることを学んでいくことが大切かと思います。
さて、話を戻して、方言のことへ。
信州・佐久地方にも、方言がたくさんあります。
おやげねー
ももっけー
ぞぜえる
~だに
いぼつる
他の言葉には移しかえにくいニュアンスも持っているこうした言葉たちも、文化の多様性のなかで残っていくといいですね。