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皆さん、こんにちは。学びの庭・塾長の柳です。
先日、社会科で九州地方の授業を行いました。
①まず、生徒さんたちに、ノートの4分の1ほどを使って、何も調べないで、1分間で九州の地図を描いてもらいました。
②次に、白地図を配り、そこに都道府県名(沖縄は県庁所在地名も)を書き込んでもらいました。
…これによって生徒さんのレベル把握をしたのち、こんな発問をしてみました。
③「九州地方で、一番高い山はどこか知っているかな?」
…阿蘇山? 桜島? 雲仙普賢岳? いろいろな返事が来るなか、
④「では、ちょっとお楽しみをしよう!」ということで、塾長が取り出したのは、カプセル2つ。
中身は、九州本土と、九州・沖縄の島嶼の、超リアルな立体地図パズルです。
生徒さんたちは、「何これ~」と言いながらも、組み立てに取り組んでくれました。
五島列島、対馬、壱岐はもちろんのこと、甑島列島、奄美諸島、先島諸島までしっかりあって、大人でも勉強になるパズルです。
島嶼に関しては、地歴高等地図帳を見ながら正確な配置を決めていきました。
さて、出来上がってからが肝心なところです。
⑤「これを真横から見てごらん」
このように声を掛けて、生徒さんたちに、机の上の立体地図を鳥瞰図として見るだけでなく、水平方向からも見て、観察してもらいました。
「あー! ここかー!」
九州で最も高い山を発見してもらった後、さらに塾長は、カルデラは実は阿蘇山のところだけでなく、他にも沢山あるということも教えました。
このように、生徒さんに実際に組み立ててもらうことや発見してもらうことで、記憶にも印象にも残ってくれればと思います。
⑥こうした生きた活動の後だったからか、その後のアカデミックな〈地名〉〈農業〉〈工業〉〈その他〉の要点まとめ授業は、大変スムーズに進みました。
⑦〈演習〉もたっぷりしたのち、最後はJR九州の特別豪華列車「ななつ星」の1分ほどの映像を見てもらって、授業終了。
(この最後の映像鑑賞は、別に塾長の趣味ではありません。きちんと教科書に、豪華観光列車のことも載っているんですよ。)
全体として、〈実践〉〈発見〉〈演習〉が多めの、充実の授業となったかと思います。
「社会は暗記するだけ」などと無味乾燥なことを言っている人たちには、まったくそうではないということに、早く気づいてもらいたいものです。
どの教科でも言えることですが、ヴィヴィッドな感動は、創意工夫で作り出せるのです。