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皆さん、こんにちは。学びの庭・塾長の柳です。
ふだん滅多にテレビを見ることのない塾長ですが、先日たまたま見たテレビ番組が示唆に富んでいましたので、感想を。
某局の、名門校の名門校たる所以を探る内容の番組だったのですが、塾長が見た回は、名門の誉れ高い都立某高校を取り上げた回でした。
驚いたことに、その番組の中で学校長が語っていたことのかなりの部分が、塾長がしばしば語っていることと重なっていました。
たとえば、ICTの活用。1年次からの記述の重視。対話型の授業。人類への貢献。(…まあ、簡単に括って“お役所的に”こう言ってしまえば、どれもこれも当然のこととして響くものばかりなのですが、教育の現場にいる人間にとっては、それらの言葉が、常に具体的な意味や重みをずっしりと持っているのです。…)
とりわけ、対話型の授業に関しての、学校長の、「どんなに予習(=独習)をしていても、自分の考えの及ばない範囲がある」との発言が心に残りました。つまり、これは「独善に陥らず、謙虚に他者の考えにも心を開いておく姿勢が大切だ」ということなのだと思います。他者からの気づきで自己をさらに磨く。それは、単に自己実現のためだけでなく、人類への貢献のためであるのだ、という主旨の学校長の意見にも、大いに首肯しました。
また、校長が、「かかわることが愉しい生徒さんが多い」とにこやかに話されていたことも、印象的でした。学力も、スポーツも、部活動も、すべての根底は、人間同士のコミュニケーションの上に成り立っているのでしょう。
塾長は今回、このような番組を見て、「学びの庭」の方向性は間違っていないとの思いを新たにしました。塾生たちの気持ちにも寄り添いつつ、単におもねるのではなく、より高みへと導いていける、そんな指導者でありたいです。