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皆さん、こんにちは。学びの庭・塾長の柳です。
英語について、2回にわたってお話しします。
まずは、最近の英語長文の問題で、「トマト」に関するものを多く目にしましたので、簡単にご紹介させていただきます。
① トマトはどこから来たのか。
中2、中3、高校の、それぞれの英語長文の題材として、トマトの伝播の歴史が使われていました。(たしか、受験生に定番の某英語単語集にも取り上げられています。)
結構有名な話ですので、ご存じの方も多いかと思いますが、トマトは中南米が原産で、16世紀にヨーロッパにもたらされ、18世紀に北米に伝播しました。日本には江戸時代に伝わったと言われています。欧米や日本では、当初は観賞用で、のちに食用になったそうです。欧米では、毒がある(poisonous)と思われていたから、日本では、色とにおいが和食と合わなかったから、食用としては長く用いられていなかったそうです。
さて、面白かったのは、ヨーロッパでは当初トマトは「毒リンゴ」(poison apple)と言われていたということです。
思わず、白雪姫の魔女が毒リンゴ☠としてトマト🍅を持っている絵を思い浮かべてしまいました。
…いえいえ、言いたいことはそんなことではありません。言いたいことは、こうしたトピックについて、興味関心を持って、楽しんでほしいということです。
しかも、授業では、
poison(名詞)⇒poisonous(形容詞)
ということにも触れました。famousなど-ousが形容詞語尾であることは、当塾の塾生ならば常識です。では翻って、
famous(形容詞)の名詞は何?
という発問にまで授業は発展しました。こうやって生きた知識の網は作られていくのです。「授業は対話」。当塾の基本的な方針の一つです。
他にも、「トマト」の和名は何か。江戸時代から「トマト」と言っていたのか。そんなところに好奇心が働いてもいいかもしれませんね。ちなみに、「オクラ」は、英語ですよね。和名はあるのでしょうか。では、「ピーマン」は? …話は尽きることを知りません。