- カテゴリ
皆さん、こんにちは。学びの庭・塾長の柳です。
「寒蟬鳴(かんせんなく)」(ヒグラシが鳴き始める頃)の時節を過ぎたにもかかわらず、いま、模擬テストをしている「学びの庭」の教場のすぐ外では、思い出したかのようにミンミンゼミが鳴いています。
今年の夏期講習テキスト・国語などでも、蟬は何回も登場しています。
井上ひさし「あくる朝の蟬」、吉行淳之介「夏の休暇」などです。
日本の文学では、蟬は身近なものなのでしょう。そういえば、古文でも、アリとキリギリスの話は、蟻と蟬に置き換えられていましたね。(『伊曽保物語』)
日本はもともと「あきつ(づ)しま」(トンボの国)とも言われていましたが、蟬もなじみが深いのでしょう。
塾長にとっての文学における蟬といえば、何を置いても、梶井基次郎の「城のある町にて」における法師蟬です。
塾生の皆さんは、読んだことがあるでしょうか。
観察の緻密さ、描写の精確さ、比喩の的確さ、言葉の実体感、どれもが群を抜いているように思います。
読んだことがない塾生は、ぜひ読んでみてください。
ところで、皆さんは知っていましたか。
ミンミンゼミをちょっと調べたら分かったのですが、セミって、カメムシ目なんですね。塾長は知らなかったので、驚きました。(あ、常識、でしたか?)
たしかに、カメムシとセミって、背中側から見たときの顔の感じが似ていますね。アメンボも同じ仲間だそうです。
なるほど~、と思いました。
塾生の皆さんも、こうした「なるほど~」を、ぜひ増やしていってください。
お問い合わせはこちら