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皆さん、こんにちは。学びの庭・塾長の柳です。
今日は勤労感謝の日。
旗日ゆえ、塾に日の丸を掲げています。
勤労感謝の日が元々は秋の収穫を祝う新嘗祭であったということは、何度もお話したことがあるかと思います。
日本版のハロウィンですね。
さて、このたび、塾の道路側に面した看板のポスターを、冬仕様のものに貼りかえました。
今回は、歌川広重の『名所江戸百景』より、「浅草金龍山」の雪景色の絵を借用しました。
朱色の大提灯がさがった浅草寺雷門から、一点透視でその奥の雪化粧をした仁王門や五重塔を望む、師走の江戸の点景です。
大胆な近景と遠景の取り方で、インパクトのある有名な版画ですので、知っていらっしゃる方も多いことでしょう。
そこに今回は次のようなコピーを書き添えました。
「冬は取り戻しと準備の季節である。」
これはアメリカの某作家の言葉ですが、たしかにその通りですね。
植物にとっても、動物にとっても。…そして、人間にとっても。
われらが「学びの庭」の塾生にとっても、そう言えるのではないかと思われます。
と申しますのも、…
先日、11月の模擬テストの結果が返ってきたばかりなのですが…、
余裕綽々、欣喜雀躍、狂喜乱舞、…などという人は、あまりいないようです。
どちらかというと、…
顔面蒼白、緊急事態、言語道断、絶体絶命、暗中模索、試行錯誤、臥薪嘗胆、虎視眈々、…
こういう人が多いようです。
そして今日、まさに今、塾生たちは、全力投球で、12月号の模擬テストと格闘しています。
文字通り、受験に向けて、「取り戻し」と「準備」をしているのです。
これによって、起死回生、危機一髪、汚名返上、名誉挽回、V字回復…となってくれるといいですね。
Cheer Up !
ところで、「浅草金龍山」に話を戻します。
描かれているのが師走だからでしょうか、雪にもかかわらず、結構な人数の人が笠や蓑をつけて往来しています。
江戸時代の人たちも、現代人と同じように、日々、忙しくしていたのでしょう。
そして、この赤と白のコントラスト。
白い地に、赤い円形。
ちょうど、今日の日の丸のようでもあります。
過去も、現在も、そしておそらくは未来も、こうして通底するものは変わらず、続いていくのでしょう。
根本の良いところは変わらないほうがいいのです。
変わっていって良いのは、表層的な顕れ、枝葉の部分、目先のことだけなのかもしれません。
春夏秋冬、季節ごとに様相はがらりと変わりますが、自然は、本質的に、一年を通して、同じように息づいているのです。
…話が脱線気味ですね。
兎にも角にも、これからの、取り戻し(recovery)と準備(preparation)の季節。
目に見える成長のためには、目に見えない部分での下ごしらえが必要なのです。
そして、最後には、塾生全員で、収穫の喜びを寿ぎたいものです。
「学びの庭」の今年度の新嘗祭≒ハロウィンは、まだまだこれから先のことになりそうです。