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ものぐさ太郎と岡本太郎。

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皆さん、こんにちは。学びの庭・塾長の柳です。

 

今日は旧暦の中秋だそうですね。きれいな満月が拝めると良いですね。

 

先日、花田清輝のエッセイを読んでいて、こんなエピソードを見つけました。

塾生の皆さん、芸術家の岡本太郎は知っていますね? 渋谷駅の巨大壁画『明日の神話』や、大阪・吹田の『太陽の塔』をつくった、あの芸術家です。

花田清輝がその岡本太郎に、今度《ものぐさ太郎》(御伽草子)について書こうと思っているということを話したら、岡本太郎は急に顔をシュンとさせて、「そいつが、ぼくの弱点なんだ。誰にもいわないけれども、小さいときから、ぼくは、たいへんな怠け者で、いまだって一日の大部分は、ベッドの上で、これではいけない、これではいけないと歯噛みしながら、ゴロゴロしているんだ」と語ったそうです。(これ、花田清輝は表沙汰にしちゃってよかったのでしょうか……?)

塾長は、岡本太郎ほどのエネルギッシュアヴァンギャルドな芸術家がそんな弱音を吐いていたということが意外な気もし、また「彼も人なり」とどこか安堵の気持ちも覚えました。

ものぐさ太郎と岡本太郎。花田清輝もが言うように、同じ“太郎”ゆえ、岡本太郎は必要以上に自分の怠惰な側面を気にかけていたのかもしれません。しかし仮りにそうだとしても、彼は、それをまるでバネの縮みのように活かして、あれだけの爆発力のある作品を残すことができたではないですか。塾長から言わせてもらえば、それで充分すぎる気がします。

(とはいえ、同時に塾長は、個人的には、岡本太郎の作品群を《独創性》に富んでいるものとはあまり思っていません。どれも、日本古来の文化の再発見と西洋モダン芸術の《掛け合わせ》にしか見えないからです。ハイブリッドする能力も独創だというならば、たしかに独創ですが。)

 

さて、花田清輝ものぐさ太郎考については、さらに次回に譲ります。

ここでは、怠け心について、塾生たちに一言だけ。

 

人間、疲れているときも、怠けてしまいたくなるときも、ありますよね。

そんなときは、充分な休憩を取ってから学習をするのも手でしょう。

 

しかし、その場合は、前もって、周囲の人に宣言してからそうしましょう。

たとえば、夕方、部活動の疲れでどうしても眠くなってしまった場合。

「いまから1時間仮眠をとります。そのあと、スッキリ起きて、数学の問題集を2ページ仕上げます。」など。

ぐっすり寝る。そして、しっかり起きる。

 

これで、あなたの仮眠は、《ものぐさ》太郎ではなく、次なる創造のための《バネの縮み》太郎となることでしょう。

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