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皆さん、こんにちは。学びの庭・塾長の柳です。
塾長は最近、家族で《読書会》を実施しました。
簡単にご紹介を。
そもそも、塾長が企画して無理やりおこなったわけではありません。自然発生的にそんな話が出たので、「では、試しに」ということで、おこなってみたものです。
あつかった作品は、
中島敦の短編『幸福』。
・現実と夢、どちらが真実か。
・下僕(主人公)はどこまでポジティヴなのか。
・物語部分の結末が予想外だった。
・語り手が《哀れ》といっていることが、実は《幸福》だったのではないか。
・比喩や具体例が小説内世界の論理や常識で行われている点が巧妙。
・本当にウドウドなどはあるのか。
・起承転結ないしは正反合の構成でつくられているので、逆転劇の持つ意味は最後の最後にあると考えてよいのではないか。
などなど、さまざまな意見や感想や疑問点など出てきて、そこからさらに考えが深まっていきました。
特に、本文の最後の《八十年》というところに意味を見いだして、発表年代と照らし合わせて、これが明治維新以降の現代日本社会への風刺になっているのではないかというところまで行きついたのは、塾長の予想をはるかに超えた結果でした。
小一時間程度の会でしたが、なかなか楽しかったので、また開催できればと思っています。
皆さんの家でも、盛り上がる題材で開催してみてはいかがでしょうか。
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