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今度は、ロシア文学を。

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皆さん、こんにちは。学びの庭・塾長の柳です。

 

今日は安倍元首相がテロリスト山上の凶弾に倒れてちょうど2年です。

いまだに初公判さえ行われていないのですが、少なくとも、責任能力はあると認定されているので、きちんとした司法の判断が出ることを願います。

安倍元首相のご冥福を祈ります。

祈ります、が、それと同時に、民主主義が今回の都知事選でも根幹からおちょくられ、蹂躙され、馬鹿な大人どもが馬鹿なことをしでかすのを、良識ある大人どもも止められないでいるということに、塾長は内心忸怩たる思いです。大人も学ばなければいけませんね。

 

 

さて、最近読んだ本のことを。

リュドミラ・ウリツカヤ『ソーネチカ』

 

ソーネチカという名前の一人の女性の一生を、坦々と描き出した作品です。

信頼できるロシア文学者・沼野恭子の翻訳だったので、安心して読めました。

 

途中、《音》を《光》に喩える美しい比喩があり、はっとさせられました。

引用してみます。

「その声は低くて、ゆらめきに満ちていて、まるで子供のころ風邪で寝こんだときに見た青いランプの光のようだった。」

こういう比喩をさりげなく文章の中に入れてくるところが、プロの技だなあと感心してしまいました。

 

話の筋としては、『初恋』のトゥルゲーネフ以来の伝統を持つロシア文学の流れの中で、所謂“ネタバレ”してしまった(気づいてしまった)ので、その点は愉しめませんでしたが、小説の愉しみは、別段、筋の意外さなどだけにあるわけでもないので、別の面をおおいに愉しむことにしました。

 

そもそも、ソーネチカという名前がいいですね。これこそ、ロシア文学の歴史や伝統の中で燦然と輝くヒロイン、ドストエフスキー『罪と罰』の女神的造型の冠している、特別な名前です。

 

塾長がまだまだ気づけていないこともたくさんあるのでしょうが、こうしたトゥルゲーネフやドストエフスキーといった文学的記憶が、この小品(短編小説)を珠玉の佳品にまで引き上げているということは否めません。

 

今後、映像にしろ、実際にしろ、もし塾長が名もなき老ロシア女性を目にしたら、この小説のことを思い出すのではないかと感じました。(最近、ロシア語のアルファベットが結構読めるようになってきていて、それも愉しいです。)

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