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漱石の推敲の跡。

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皆さん、こんにちは。学びの庭・塾長の柳です。

 

今日は夏至だったそうですね。

 

聖ヨハネ祭。

真夏の夜の夢。

銀河鉄道の夜。

 

さまざまな芸術作品がこの日を舞台に創られています。

 

 

さて、今日は長野漱石会でした。

 

長島裕子先生の今回の話は、

定本漱石全集『道草』の「注解」からみえてきたもの

というタイトルでした。

 

つい読み飛ばしてしまうような、「神経衰弱」「論理(ロジック)」「銭湯」「電話」などに着目し、その時代それはどのようなもので、どのような使われ方をしている言葉であるのか、などを明らかにしていく話でした。

『道草』の最後の場面の「世の中に片付くなんてものは……」にも注がついていました。

《「片付く」「片付かない」というような表現が、変容されて繰り返されてきた。》

とありました。

 

一昨年、塾長が《漱石チャレンジングアワード》で、『道草』後日談を書いて入賞したものも、この「片付く」「片付かない」をめぐっての夫婦の対話を中心に描いたものでした。

主題を外していなかったようで、良かったです。

 

 

さらに、驚いたのは、漱石の推敲の推移でした。

吉田という、島田(養父)の代理人をめぐる、ほんの4行の表現は、第1稿から第3稿まであり、ようやく第4稿で決定稿にまでたどり着いていました。

 

文章の彫琢により、意図がはっきりと伝わる形へと変容していく様は、まるでマジックを見させられたかのようでした。

 

時間の関係もあったのか、健三夫婦の間の「論理(ロジック)」についての推敲には細かな説明が無かったので、資料を読み込むしかありませんが、この主題も塾長は後日談で取り上げていたので、これもまた、主題としては外していなかったようで良かったです。(漱石の文章の論理性の高さには遠く遠く及びませんが……。)

 

 

新たに先生が発見された、橋口五葉らに宛てた漱石直筆の水彩画の葉書の話も、目が覚めるようなものでした。今回もまた、発見の多い講演で、目からウロコな思いになることができました。

 

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