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皆さん、こんにちは。学びの庭・塾長の柳です。
皆さんは、仕事・勉強・家事の休憩時間をどのように過ごしているでしょうか。
今日の塾長は、授業の合間の休憩時間に、レコードでシューマンの交響曲第1番「春」をかけながら、お気に入りの珈琲店の春限定ブレンドの珈琲豆を自宅で挽いて愉しみました。
レコードは久しく聴いていなかったのですが音質もよく、コーヒーはいつもとはまた違った香りが楽しめ、新鮮な気持ちで聞き直すことができました。
さて、前々回の塾長日記で触れました《やる気》について、少しだけ掘り下げてみたいと思います。
塾長の経験則から申しまして、親御さんが「本人の《やる気》次第だから…」、あるいは、生徒さん自身が「何か《やる気》が起きないんだよなぁ…」、などと発言している場合、たいてい(いえ、かなりの高確率で)、点数や成績は伸び悩みます。
なぜなのでしょうか。
それは、《やる気》というスーパースターが、どこか遠くからやって来て、わが子や自分の中に入り込んでくる、というようなイメージを持っているからではないでしょうか。そして、かなりの高確率で、こうしたお子さんのところには、そうしたスーパースターは現れません。
こうしたケースでは、親御さんやご本人に気持ちを変えてもらわない限り、勉強そのものが楽しく勢いづくということはありません。不幸な話です。
それよりは、こう考えた方が賢明です。学習などというものは、《やる気》があろうとなかろうと、《やる》と決めて実際に《やった》人の「勝ち」である、と。
ものごとは、やり始める前に面白いかどうかは分からないですし、やり終わるまでは、面白かったと言えるのかどうかは分からないものです。
それを所詮は「気分」でしかない《やる気》などというものに過度の期待をして、来るか来ないかも分からない待ち人を待つかのように過ごしていては、時間ばかりが無為に過ぎていき、気づいたときには「もう手遅れ…?」などという事態になってしまいかねません。
《やる気》は常に自分の中から湧き出てくるものです。自転車のペダルと同じようなもので、最初は重たいのですが、徐々に勢いがついてくると楽しくなり、気持ちの良い風や広々とした景色も愉しめるようになるものです。
お子さんたちは、ともすると、目の前の面白いもの(ゲーム? スマホ? 動画? ドラマ? etc.)にからめとられて、頭も心も成長するこの大事な時期をドブに捨てても一向にかえりみないものです。ここは、親御さんの出番ですよ。親御さんは、まず第一に、お子さんに《成長のチャンス》をあげてください。贅沢なプレゼントなどは後回しにして。
ちなみに、「学びの庭」は、部活動等との《両立》は大いに応援しております。
楽しいことも、やるべきことも、どちらも頑張ればいいのです。あわよくば、やるべきことも楽しくなったら、幸せですね。
ときどき休憩を入れながら、どうぞ楽しんでいきましょう。